| トップ インタビュー |
| 潟tァイン 代表取締役社長 |
| 佐々木 義正 氏 |
| 医療食品分野へ進出 |
| 〜厳しい現況も必ず拡大へ〜 |
昭和49年に創立したファインは健康食品の業界で約30年の企業活動を展開している。業容も受託加工から自社ブランド商品の開発・販売と幅広い。同社の佐々木義正社長は創業時から商品の研究開発には多大な注力をはらってきたが、昨今の業界低迷に対して、健康食品の存在意義を偏見を持って見ている公的な調査機関などの責任も大きいと指摘する。(2009年2月掲載)
■「昨今の市場の動向にどのような印象を」 全般的には一般食品の大手企業によるマス媒体を使った市場の寡占化が進行しているが、この傾向は今後ますます強くなっていくだろう。市場の流通面では、消費者の高齢化による影響が構造的な問題として、百貨店など店舗ルートのシェアが低下している。ネットも含めた通信販売に可能性がありそうだ。
また、食品や化粧品の大手企業が、さらに積極的に進出してくることも考えられ、ますます一般食品と健康食品業界の垣根が無くなっていく。■「貴社が今年注力していきたい分野は」 今年は市場は厳しいが、中・長期的な視野に立つと、必ず拡大していく。しかし、これまでのような単に食品の機能性を追及した錠剤やカプセルの分野は減少していくのではないかと思う。
大手企業主導により、一般食品に近い健康食品が増えてくる中で、当社としては、従来の研究開発技術を生かして、特別用途食品のような医療食品分野への進出を計画している。■「昨今の市場低迷の原因は」 消費者の高齢化やここ数年大型のヒット商品が市場に供給されていないことなど様々な要因があるが、中でも行政や中立な立場であるはずの公的な調査機関等が、健康食品業界を狙い撃ちにしたような施策や事業を行うことが、昨今の市場にとって大きな痛手となっている。
最近では、昨年末に国民生活センターの健康食品試買分析調査が公表されたが、センターの薬業界の意を受けたと思えるような悪意に満ちた調査は健康食品市場に大きな痛手となってしまう。昨今の健食市場低迷は業界や市場環境の問題ばかりでなく、こうした行政や関連機関の対応によるところが大きい。
それに対して業界としての抗議が何もなされていない。今の業界団体は存在が無意味になっている。いい意味での圧力団体もあってもよいと思う。■「健康食品業界の将来は」 健康食品は30年前と比べると随分社会的にも認知されてきた。人の身体に一切害のないものを自由に使用して、健康に役立てるという本来の責任と役割を果たしている限り、市場はさらに拡大していくだろう。ただその過程で、個々の商品の流行はこれからもあるだろうから、この点でも、健康食品業界が発展していくか否かは、行政とマスコミに依るところが極めて大きい。