「健康」「介護・介護予防」「住まい」のシニア・シルバー層の新市場情報
| インタビュー / 有料老人ホームの選び方 |
| 関西有料老人ホーム紹介センター 室長 |
| 岡本 弘子 氏 |
| 契約の前には体験入居も |
| 〜将来の健康状態も視野に選択を〜 |
■「昨今の有料老人ホームの現状について」 介護サービスの質や入居金など選択肢が多くなり、どこを選ぶのか難しい状況となっている。入居する人にとって現在と将来のどちらにポイントを置くのか、つまり今現在は健康であっても10年後、20年後には介護が必要かもしれないし、不要かもしれない。
また、既に介護が必要である場合など変化していく健康状態も視野に入れた選択項目を吟味する必要があると思う。■「現在のホームの供給状況は」 平均寿命の延びと予測されたよりも速いピッチでの高齢社会を迎え、また国の想定よりも多い介護認定者の増加によって、需要の伸びに対して供給が追いついていないのが現状です。ここに一つのビジネスとしての側面が現れてきています。
有料老人ホームは5年ほど前には全国で400程度でしたが、現在では3000を超えています。関西では350前後のホームがあり、そのうち8割ほどが介護型となっています。また経済面では以前は入居金何千万円という高額のホームがほとんどだったのが、最近では選択肢が増えて、その情報も次第に知られるようになり、健康な人からの問い合わせの件数も増加しています。■「ホームと入居者とのトラブルはどのような場合に」 大抵の場合は体験し納得された上で入居していますし、そのようにアドバイスしています。ただ体験をせずに思い込みや勝手なイメージを持って、または書類すらろくに読まれずに入居される場合に大きな落差が生まれます。書類に関しても非常に細かくなっており、しっかりと読み込み、目に見えないサービスなども正しく理解した上で納得して契約すればトラブルは少なくなります。
トラブルの原因はホーム側の説明不足もありますし、入居者の理解不足もありますが、最終的には入居者の自己責任となってしまいます。■「ホームに対して望むことは」 入居希望者には健康な方や要介護者がいますが、特に要介護者の方の話にはより耳を傾けて頂きたい。何に困っているのか?何が必要なのか?といったことを加味しながら、どういったサービスを提供できるのか、できないのかという事をしっかりと説明することで、入居者に安心感・信頼感を与えられます。 ■「入居希望者に対しては」 要介護認定後であればご家族が契約されるケースが多いですが、最近は健康な方の相談も増えています。可能ならば本人が健康な時に自身が判断することを薦めます。経済的にまたは物理的に難しい理想を抱かれても実現は不可能です。その現実を把握してほしいと思います。 ■「国や制度に対してはどのように」 介護保険が実態に追いついていません。入居を希望しているにも関わらず公的ホームが足りないですし、制度が複雑で非常に分かり辛いものになっています。現実に高齢者の姿をしっかりと把握して実態に即したわかりやすい制度が必要です。