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  インタビュー / 有料老人ホームの選び方  


高齢者住宅情報センター 大阪室長
米沢 なな子 氏



元気なうちから情報を収集し選択を
〜理想と現実のギャップの認識も〜


■「近年、有料老人ホームに関心の高い利用者層の特徴は」
 一昔前は単身の方や子供のいない女性が多かったが、ここ2〜3年、子供のいるご夫婦や男性が多くなってきています。この傾向はこれからますます強くなっていくでしょう。

 また、ホームへの希望も駅から近い場所や介護サービスの質などの入居希望のバリエーションが多様化してきているのも事実です。
 
■希望と現実とのギャップはどうでしょうか。
 ホームの介護サービスや周囲のコミュニティ等をしっかりと判断した上で入居された場合、退去するケースは少ないです。しかし、比較的高齢になってから入居されますと、変化する生活環境への柔軟性やコミュニケーション能力が弱くなってきますので、周囲の人々との距離感が生まれ、退去されるケースがあります。

 セカンドライフを迎えるにあたり、これまで暮らしていた自宅に似かよった環境やコミュニティを形成する上でも、健康なうちにそして少しでも若いうちに、情報を収集してホームを選択しておくことが望ましいと思います。
 
■「ホームの側に対してはいかがですか」
 これまでは有料老人ホームといえば、高所得者層でしか手の出せない高額な建物が多かったのですが、最近では低価格なホームも増えてきています。

 本当を言えば低価格で質の良いサービスが提供できるホームが利用者にとって一番良いのは間違いないのですが、果たしてそれを実現するノウハウとなるとどうでしょうか。もっとホームと利用者がお互いに努力と工夫を行って、この矛盾する目標に近づいていきたいものです。
 
■低価格で質の高いサービスというテーマは当事者の努力だけでは限界があるのでは。
 厚生労働省の高齢者事業は利用者である高齢者を意識していないように感じますね。また、居室も25u以上という生活実感にはそぐわない基準であったり、国土交通省と厚生労働省が高齢者のためにうまく協力できていないこともあります。

 また、制度の問題ではその内容を理解する以前にわかり難い言葉・表現が多くて、高齢者の方が自分でホームや高専賃を選ぶことを困難にしています。

 介護保険は家族を助けるためのものであり、介護保険に頼るだけでは高齢者がご自身を助けることが困難なのが現実であるということを認識しなければなりません。
 
■経済的な意味でもですか。
 介護保険制度がすべての高齢者の受け皿となるのは不可能なことです。そのため有料老人ホームや高専賃が出来ましたが、経済的な問題もありますし・・・。みんなで知恵を出し合いながらこれからの高齢者の住まいのことについて考えていかなければならないと思います。

 それと表現の問題なのですが、有料老人ホームという言葉は果たしてどうでしょうか。有料という点については、公的な施設も税金を投与されていますし、本人負担もありますので現実には無料のホームというものはありません。また、老人ホームという言葉自体に嫌悪感を持たれる方も少なくありません。この辺りからも変わる必要があると思います。